2016年 02月 11日
赤ちゃん連れ飛行機の旅 -悪夢偏①- |
これが意味するのは長旅が終わるはずだった夜の最終通告。今日あなたの乗る飛行機はもう飛びませんよ。明日出直しな!ということです。
6週間と長かった日本帰省を終えいよいよドイツに戻る日。
成田からフランクフルトまでの11時間の旅は長かったもののなんとか乗り切りました。
娘3歳5ヶ月、息子1歳2ヶ月の子連れ一人旅もなんとかなるもんだわと高をくくったのが悪かったのか。
フランクフルトで飛行機を降りたところで乗り継ぎ便変更の最新情報をお知らせする係りの人(もっと適切な言い方があるだろうが。。)が、バーセル行きのゲートが変更になりました。A68に行って下さい。と。
このときは知りませんでした。これが悪夢の始まり。このゲート変更が1回では終わらないということを...
さて、ちなみに日本からの飛行機が到着したゲートからA68って正反対。フランクフルト空港を端から端まで歩くってことです。
途中でパスポートチェックや持ち物検査など、子連れなので列に並ばず優先してもらい、長旅でノックアウトの娘をバギーに乗せ、背中に息子を背負い、早足で歩いても最短で45分かかります。
日本からフランクフルトに到着したのが14時。バーゼル行きのゲートに到着したのが15時。出発の17時までは余裕のはずでした。
フランクフルトの空模様が怪しくなるまでは。。。
15時を過ぎたくらいだったか、ゲートから外を見ただけでも大雨と強風がただごとではないと感じると同時に、空港内が騒然としはじめました。
外は嵐。各方面の便が遅延のため、空港内もゲート変更の嵐です。そのため時間ギリギリにゲート変更に気付いた人々が走る走る。
もちろん私たちが乗る飛行機も例外ではありませんでした。
「バーゼル行きになるはずの飛行機がフランクフルトに着陸できず、シュトゥットガルトに緊急着陸したため、出発時間が遅れます。ゲート変更になりますので移動してください。」
えー!ゲートで長いこと待つのも辛いのに遅れるの~?しかもまたゲート変更~?!と文句を言っても無駄です。そんなことをつぶやいてしまった罰なのか、
「シュトゥットガルトからフランクフルトに飛ぶのを断念せざるを得ない状況となってしまいました。17時発のバーゼル行きは欠航となりました。つきましては次の便、21時発のバーゼル行きに変更させていただきますのでカウンターへお越し下さい。」
もちろん、21時発の便はまた違うゲートです。しかもすんごい遠いゲートに変更です。
もうフランクフルト空港内を何往復したでしょうか。というより、何キロ歩いたでしょうか。
バギーで熟睡する娘と、寝たり起きたりを繰り返す息子を背負い歩く自分はトライアスロンの選手気分です。
天候も落ち着き、なんとか21時発の飛行機に乗り込み、これで長かった旅もやっと終わるかと安心すると私もスーッと眠りにつきました。
フランクフルトからバーゼルまでの飛行時間は正味40分。
その短くも深い眠りを一瞬にして奪い去ったのは体を揺さぶるかのような衝撃。目をさました私は座席に座った自分の体がかなり斜めになっていて、ただごとではないと察知。
フランクフルトの天候は回復しましたが、今度は着陸するバーゼル上空の天候が悪く着陸失敗。
「天候不良のため着陸が困難です。再度着陸を試みましたが、着陸不可能と判断しました。残念ですがこれからフランクフルトへ引き返します。皆様のご理解を...」
機長のアナウンスが呪いの言葉に聞こえたのは言うまでもありません。
そして再び、フランクフルトに戻ってきました。
時すでに23時。日本の実家を出てから26時間が過ぎようとしていました。。。
-続く-
by stabilopen
| 2016-02-11 20:46
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